サンワのコラム

基礎化粧品・洗顔・枠練り石鹸の専門家、
サンワ・ウイングスがちょっとためになる豆知識をご紹介。

年齢肌の強い味方「レチノール」

シミやシワは年齢を印象付ける大きな要素です。逆に言えば、シミやシワの少ないお肌は若く見えるということでもあります。確かに赤ちゃんのプルンと弾ける肌にはシミもシワも一つもありませんね。レチノールは厚生労働省からシワ改善効果があると認められた医薬部外品成分です。今回はこのレチノールについて学んでみましょう。 ビタミンA レチノールはビタミンAの一種です。身体の中でビタミンAに変化するプロビタミンAであるβカロテンは、緑黄色野菜に多く含まれる栄養素として広く知ら

食べて良し塗って良し!美肌の強い味方ビタミンE

ビタミンEは美肌に欠かせない脂溶性ビタミンです。別名「若返りのビタミン」とも呼ばれ、強い抗酸化作用によるアンチエイジング効果、血行促進作用による肌荒れ改善効果などが期待されます。今回は成分名「トコフェロール」と表示されることも多いこのビタミンEをご紹介します。 様々な食品に含まれる ビタミンEはさまざまな食品に含まれていますが、抗酸化作用や血行促進作用の効果を期待する場合には、オリーブオイル、ごま油などの植物油脂やアーモンド、くるみなどのナッツ類を食べると

美白も保湿も!欲張りマルチ効果「プラセンタ」

アシカやアザラシ、クジラ、ラクダ、そしてヒトを除いたほとんどの哺乳類が出産後胎盤を食べます。敵に狙われないよう出産の形跡を消すために食べるとも、栄養が詰まった胎盤で出産の消耗を補填するために食べるとも言われています。胎盤は子宮の中の赤ちゃんとへその緒でつながっていて酸素や栄養を送るほか、ホルモンや各種成長因子を赤ちゃんに供給するという重要な役割も果たしています。「胎盤」と聞くと生々しい臓器のイメージを持ってしまいがちですが、これを「プラセンタ」と呼べばあら

1gで6リットル!驚きの保水力をもつ「ヒアルロン酸」

これまで繰り返しお伝えしてきたとおり、スキンケアは保湿に始まり保湿に終わると言っても過言ではないくらい保湿が重要です。そのため多くの保湿成分がスキンケア化粧品には使われています。今回はその中でもエース格の「ヒアルロン酸」についてご紹介します。 驚くほどの保水力で肌の潤いをサポート ヒアルロン酸は真皮に多く含まれている肌の弾力やハリ、あるいは関節をスムーズに動かすために欠かせない成分です。しかし残念ながら加齢とともに量が減っていってしまうので、特にエイジング

美白とアンチエイジングのW効果「ナイアシンアミド」

「ナイアシンアミド」は「ニコチン酸アミド」とも呼ばれるビタミンB3の一種です。化粧品に配合されているイメージが強いですが、鶏肉やサンマ、ナッツ・キノコ類に多く含まれている健康維持に欠かせない栄養成分です。食事から摂るほか、体内で生成することもできます。さまざまな栄養素の代謝を促し、皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあるだけでなく、スキンケアに取り入れれば高い美容効果が期待できます。 美白もアンチエイジングも ナイアシンアミドは皮膚使用で美白もアンチエイジングも期

ノンコメドジェニックをおさらい

ニキビと言えば赤くはれたり先端が化膿したりしたブツブツを思い浮かべがちですが、実はその手前に「コメド」と呼ばれる段階があります。ニキビの始まりであるコメドは白ニキビや面ぽうとも呼ばれ、炎症までは起こしていないものの毛穴が詰まった状態を指します。肌がザラザラとした手触りになっているとき、そのザラザラはコメドの可能性があるのです。今回はそのコメド対策となる「ノンコメドジェニック」についてご紹介します。 コメドができにくいノンコメドジェニック ノンコメドジェニッ

寒暖差はお肌の大敵

季節の変わり目に体調を崩したりお肌の調子が悪くなったりしたことがありますか。四季があることで1年間という時間の経過をまさに肌で感じられるわけですが、実はお肌にとって「寒暖差」「温度差」はとても負荷が高く、肌荒れを引き起こしてしまう可能性があるのです。しかも寒暖差は季節の変わり目だけに注意すればよいわけではありません。一日の中での朝晩の気温差、盛夏・厳冬におけるエアコンの効いた室内と屋外の温度差もお肌にとっては非常に過酷な状況です。 寒暖差を意識して丁寧で優

皮膚常在菌叢「肌フローラ」と美肌との関係

目には見えないし存在を感じることもありませんが、実は私たちの身体には驚くほど多くの細菌(バクテリア)が存在しています。「腸内フローラ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。フローラ(花畑)の言葉通り人間の腸内にはまるで一面に広がる花畑のように細菌が生息しています。こういった細菌の群衆が「フローラ」「細菌叢(さいきんそう)」「マイクロバイオーム」と呼ばれています。細菌がいるのは体内だけではありません。最大の臓器とも呼ばれる皮膚にも多くの細菌が生息しています

使ってみたいオプションアイテム「導入液」とは

スキンケアの基本は洗う、保湿するというシンプルなものです。保湿は化粧水、乳液、必要に応じて美容液などさまざまなアイテムがありますが、最近人気なのが「導入液」です。またの名を「ブースター」と呼ばれることもあるこのアイテムをご紹介します。 化粧水の浸透を促進する役割 導入液は洗顔後のお肌に化粧水よりも前につけます。先に導入液をつけることで、その後のスキンケア効果を高める狙いがあります。というのも、角質層は基本的には水になじみにくい性質を持っているため、化粧水を

女性も気になる加齢臭対策3つのアプローチ

1999年、日本油化学会で「加齢臭」というインパクトのある言葉が初めて登場しました。高齢者の体臭の原因の一つが2-ノネナールという物質だと発見されたのです。加齢臭と言えば中高齢男性をイメージしがちですが、実はもともとは体臭やにおいに敏感な女性向けの商品開発に役立てようと研究が進められていました。加齢臭は決して恥ずかしくありません。加齢臭は程度の差こそあれ、男女の区別なく全ての人が加齢により経験する自然な身体のにおいです。ただし、皆にあるものだからと言って放