美容院にもサブスクの波が押し寄せる
モノ消費からコト消費へ、という言葉を聞いたことがあるでしょうか。私たちの消費スタイルがモノを所有することからコト(サービス)を体験するように変化した、という意味で使われる言葉です。
ここ数年で一気に浸透した感のある通称「サブスク」、サブスクリプション型サービス、あなたも一つくらいは契約しているのではないでしょうか。音楽や動画の配信サービス、本や雑誌の読み放題サービスなどすぐに思いつくサブスクがいくつもありますよね。
最近ではこのサブスクが美容院にも登場しています。サロン経営者として知っておきたい美容院のサブスクについてご紹介します。
美容業界におけるサブスク
美容院のサブスクにはいくつかのモデルがあります。グループ店独自にメニューに通い放題を設けたり、ポイント制でメニューの利用をしたりするモデルのほか、全国各地の美容院を選んでシャンプーやブロー・セットなどに限ったメニューで利用できるモデルもあります。
このモデルで面白いのは、カットやカラー、パーマに付随したシャンプーではなく、シャンプーがサブスクのメインメニューとして機能している点です。
カットやカラーは施術前と後で大きく見た目が変わる可能性があり、美容師ならだれでもよいというわけにはいきません。カットやカラーをお願いするにあたっては、美容師に信頼がある、価格が安い、使い慣れているチェーン店など、なにがしかの「その店を選ぶ理由」があるはずです。逆に言えば、選ばれる理由がなければ顧客は増えないということになりますよね。
しかしシャンプーやブロー、セットであれば万一失敗されてもカットやカラーに比べるとダメージは小さくなります。気軽にいろいろな美容院を試せるということは、客側にとってはカットの前に美容院の良し悪しを判断できますし、サロン側にとっても美容院利用を積極的に考える将来の優良顧客候補と出会えるという大きなメリットがあります。
もちろん、サブスクによる利用は自店で集客した場合に提供するメニューよりも単価は下がるでしょうし、登録料や加盟料が発生する場合もあるかもしれません。それでも手すきの時間に自らのマーケティング活動なしで優良顧客候補とマッチングするというシステムは魅力的にも思えます。
美容院のサブスクは今ではまだ目新しく、先端を攻めたビジネスモデルに見えます。今後どこまで伸びていくかは未知数ですが、数年後には今の音楽や動画配信サービス並みに一般化する可能性も0ではありません。「あの店もサブスクだったら試してみたいんだけど、どうなのかな」こう言われて選択肢から除外されてしまう可能性もないとは言い切れないのです。
サロン経営を成功させるためには、カットや接客の技術を磨くのはもちろんのこと、経営者としてサブスクサービスというビジネスモデルに注目するような、時代を広く読む目を持つことも大切にしていきたいですね。
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