年齢肌の強い味方「レチノール」
シミやシワは年齢を印象付ける大きな要素です。逆に言えば、シミやシワの少ないお肌は若く見えるということでもあります。確かに赤ちゃんのプルンと弾ける肌にはシミもシワも一つもありませんね。
レチノールは厚生労働省からシワ改善効果があると認められた医薬部外品成分です。今回はこのレチノールについて学んでみましょう。
ビタミンA
レチノールはビタミンAの一種です。身体の中でビタミンAに変化するプロビタミンAであるβカロテンは、緑黄色野菜に多く含まれる栄養素として広く知られていますね。
レチノールには美肌に繋がる嬉しい効果がたくさんあります。
・紫外線による光老化、特にシワを改善する
・角質の代謝を促進することでターンオーバーを整える
・真皮にある線維芽細胞を活性化し、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進してハリのある肌を保つ
・皮脂分泌を抑制し、ニキビを予防・改善する
特にシワを改善する効果にすぐれており、エイジングケアにはぜひ取り入れたい成分です。
レチノイド反応に注意
ぜひ取り入れたい美肌効果を持つレチノールですが、使い初めには皮膚の赤みやかゆみ、ニキビの悪化や乾燥、皮むけなどの「レチノイド反応」が起こることがあります。早ければ数日、ながくても1~2週間で反応はおさまることが多いようです。同じビタミンAの一種であるトレチノインに比べると穏やかで肌への負担が少ないとされますが、それでも敏感な人ではレチノールでもこのレチノイド反応が現れる可能性があるので注意しましょう。レチノイド反応はアレルギーや毒性による反応ではなく、一旦症状が落ち着けばそれ以降は特に問題は起こりにくいとされています。
ただし症状が長期化したり悪化したりする場合にはレチノイド反応ではない可能性も考えられますので、そういった場合には使用を中止し、医師に相談するようにしましょう。
紫外線対策を万全に
もう一つの注意点として、レチノール使用中は光の感受性が高まることが挙げられます。日焼け止めをしっかりと塗る・こまめに塗り直す、長袖・日傘で物理的に光を遮るなどの紫外線対策を念入りに行ってください。
夜だけ使用するとされる製品であっても、一日を通して紫外線に敏感な状態となります。朝塗らなくても、レチノール使用中は万全な紫外線対策を講じるようにしましょう。
使用には注意点もあるレチノールですが、取り入れないのはもったいないと言っても良いほどの美肌効果満載の成分です。即効性はないため、長期的な使用がおすすめです。紫外線対策とともに毎日のベーシックケアに取り入れられると良いですね。
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