女性も気になる加齢臭対策3つのアプローチ

1999年、日本油化学会で「加齢臭」というインパクトのある言葉が初めて登場しました。高齢者の体臭の原因の一つが2-ノネナールという物質だと発見されたのです。加齢臭と言えば中高齢男性をイメージしがちですが、実はもともとは体臭やにおいに敏感な女性向けの商品開発に役立てようと研究が進められていました。
加齢臭は決して恥ずかしくありません。加齢臭は程度の差こそあれ、男女の区別なく全ての人が加齢により経験する自然な身体のにおいです。ただし、皆にあるものだからと言って放っておいてよいものとも言えませんよね。
適切にケアすれば加齢臭を上手に抑えらます。今回は女性も気になる加齢臭対策についてご紹介しましょう。

効果的な加齢臭対策

加齢臭を効果的に防ぐ3つのアプローチは以下の通りです。

①洗浄

加齢臭の原因2-ノネナールは皮脂が酸化してできる物質です。そのため、加齢臭を防ぐためには皮脂分泌の盛んな場所を重点的に洗うようにしましょう。具体的には頭、胸元、脇、お腹、背中、首の後ろ、耳周りなどです。若い人の体臭は汗ケアがメインですが、中高齢になったら皮脂ケアにシフトしてください。殺菌成分を含んだ医薬部外品のシャンプーやボディソープを使うとより効果的です。ただしゴシゴシと洗いすぎると逆に皮脂分泌が過剰になりますので、優しく洗い流すよう意識してくださいね。

②食生活

身体の外側だけではなく、内側からも対策しましょう。脂質の摂りすぎに注意し、ビタミン、カロチノイド、ポリフェノールなどの抗酸化物質を意識して摂ってください。揚げ物やスナック菓子を控え、野菜や果物を積極的に食べるのがおすすめです。あわせて規則正しい生活をして適度なストレスとうまく付き合えれば、加齢臭対策だけではなく体そのものが健康になり、ダイエット効果なども期待できそうです。

③洗濯

寝具や衣服に移った加齢臭は自然には消えません。そこで重要となるのが洗濯です。スーツ、ジャケットやワンピースなどは着るたびに洗濯するのではなく、数度着用してからクリーニングに出すというケースは少なくないようです。しかしこれでは加齢臭をデリバリーしているようなもの。できるだけ自宅で洗える服を選び、着用のたびに洗濯するようにしましょう。枕やシーツなどもできるだけこまめに洗濯するのがおすすめです。リネン類を複数セット用意すれば、乾くかどうかを心配せず気軽に洗濯できます。また皮脂分泌が盛んな頭皮に触れる枕カバーは毎日の交換したいところですが、難しい場合にはタオルを1枚乗せてその上に頭を乗せて寝るようにしましょう。タオルならば毎日好感しても洗濯は苦になりませんね。なお染みついた加齢臭は通常の洗濯では落ちにくい場合もありますので、つけ置き洗いや漂白剤なども併用するのがおすすめです。

においの問題は自分では気づきにくく、かといって他人には指摘しにくい大変デリケートな問題です。体臭が全くない人はいません。気にしすぎる必要はありませんが、他人を不快にさせることは避けたいですね。3つのアプローチで効果的に加齢臭対策に取り組んでみてください。

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