コロナによる美容院へのニーズの変化

コロナ禍でステイホーム、不要不急の外出自粛が叫ばれた2020-2021年。2019年よりも美容院に行く回数が減った人が多かったかもしれませんね。2021年11月現在ワクチン接種率は70%を超えたものの、やがて第6波が来るのではないかという不安もあり、コロナ前の生活に戻る見通しは立ちません。どの程度の密を避けるべきなのか、どこまで人と会うのを控えるべきなのか。一律に基準となる数字はなく、皆がそれぞれそのラインを探っていると感じられます。
今回はそんなコロナ後の社会を考えてみるために、コロナによる美容院へのニーズの変化と影響を考えてみます。

頻度も金額も減った

コロナショックは美容院を直撃しました。美容院を訪れるお客様の頻度とオーダーメニューが激変したのです。
月に1回、あるいは2か月に1回ほどの頻度で来店していたお客様は明らかに減少したでしょう。逆にもともと3か月以上に1回しか来店しない人ではあまり変化はなかったかもしれません。
コロナ禍による収入不安もあり、費用を抑えたい人が多くカットのみのオーダーが増え、ヘアカラーやトリートメントなど費用がかさむオーダーが減ったと実感した美容師の方も多かったのではないかと思います。この裏側には短時間の施術で感染リスクを減らしたいというお客様の希望も見えます。また、カットの際に長持ちする髪型を希望されることも増えたのではないでしょうか。
さらには感染予防対策にも時間と費用の負担がのしかかります。コロナ前にはなかった施術前後の消毒という作業が増えた上に客席の間引きや入店客数の制限などをおこなうなど、苦しい経営が強いられる状況が続きました。
それでも、美容院の需要は決してなくなることはありません。セルフカットできない以上、お客様は美容院に足を運ぶしかないのです。

お客様は何を求めているのか

コロナが落ち着くにつれ、以前のような客足やオーダーが戻ってきつつあると感じているかもしれませんが、この先コロナがこのまま収束するかどうかは現時点では分かりません。第6波が来た時に慌てないためにも、コロナ対策は続けていく必要があります。
お客様によって、求めるものは異なります。施術中の会話を「雑談不足の解消」として喜ぶお客様もいれば、「感染リスクを高めたくない」と会話なしを希望するお客様もいます。
一律にこうすればすべてのお客様に喜ばれるという接客はないものと考え、お客様一人ひとりにオーダーメイドの接客を提供する意識を持つことが大切になっていくのかもしれませんね。

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