BB・CCからDDさらにEE?
メイクアップ化粧品のアルファベットシリーズ、ご存じでしょうか。
BBクリーム、CCクリームはもうお馴染みですよね。最近ではDDクリームやEEクリームなども出てきているのだとか。
今回はそんな進化が止まらないアルファベットクリームについて、解説します。
オールインワンメイクアップ化粧品
BBクリームはもともとドイツの皮膚科医が考案した、皮膚を保護するためのクリームです。ピーリングやレーザー施術後の患者の皮膚は非常にデリケートなので、紫外線対策、皮膚の保護、肌の再生促進などを目的として作られました。化粧品という扱いではなく、美容皮膚科などで医療用に処方されていたのだそうです。
やがてこれが美容大国韓国で、スキンケアとメイクアップ両方の機能を備えるオールインワンクリームに進化しました。爆発的なブームとなり日本に入ってきたのが2008年頃です。
商品によって多少異なりますが、化粧下地、日焼け止め、ファンデーション、コンシーラーなどの機能に美容成分も含むのが一般的です。肌の傷を保護するクリームから進化してきたので、カバー力は抜群。シミやそばかす、ニキビ跡をカバーする機能に優れています。
ただ、カバー力が高いだけに質感がやや重く伸びが悪い傾向がありました。
2013年頃にはBBクリームの進化版としてCCクリームが登場してきます。
CCクリームはBBクリームの「隠す」とは異なる、「補正する」というアプローチで作られています。CCは「Color Control」や「Care Control」を意味すると言われ、色ムラの補正とスキンケア効果が前面に押し出されました。カバー力は控えめですが、軽い質感で伸びが良くナチュラルメイクにぴったりです。
DDクリームは「Dynamic Do-All」や「Daily Defense」の頭文字をとった略語だと言われています。イメージとしては、高機能BBクリームといったところでしょうか。BBクリームのカバー力はそのままに、アンチエイジング効果のある美容成分などが配合されています。
EEクリームはBBクリーム、CCクリーム、DDクリームの総合進化版といった位置づけです。フランスやアメリカで発売されていますが、日本のメーカーでは未発売のためまだ馴染みがないかもしれませんね。「Ever Effect」、「Energy Enhancer」の略だとされており、高い美容効果とカバー力、伸びの良さが特徴なのだとか。今後国内メーカーから発売され、ブームとなるかもしれませんね。
個人的にはBBクリームを源流として、CC、DD、EEと進化してきたそのネーミングのうまさに唸ってしまいます。はたして今後EEクリームが進化するとしたら、FFクリームになるのか、はたまた戻ってAAクリームとなるのか。あるいはクッションファンデなどが台頭してきたこともあり、アルファベットクリームシリーズはここまでなのか。
今後ともメイクアップ化粧品のトレンドを楽しく追いかけていきたいですね。