15分の昼寝に秘められた驚きの疲労回復効果

午前中一仕事して、程よい空腹を感じたところでお楽しみのランチタイム。食べたその時は良いけれども、食後にひどい眠気に悩まされたことはありませんか。
食事の後に眠気に襲われるのは、消化のために胃腸の血流量が増加することで脳の血流量が減少するからだと言われています。軽い運動をすることで胃腸に血流を集中させないことで眠気を予防する方法もありますが、見方を変えると消化活動にはマイナスという面も。
眠気に抗うのは並大抵のことではありません。無理に眠気を我慢するよりも、いい方法がありますよ。
それが、15分ほどの短時間昼寝です。

昼の睡眠は夜の睡眠の3倍効果的

睡眠には心身の疲労を回復させる効果があります。
本来眠る時間である夜間にしっかりと睡眠をとることは大切ですが、何かと忙しい現代人にとって毎日8時間眠ることはなかなか難しいですよね。
そこで昼寝の出番です。
昼寝をすることで脳の疲労も肉体的な疲労も回復します。
美容面からは、目や頬の筋肉の疲れも回復するので、血色がよくなったり、クマの改善につながったりすると考えられます。
昼寝のメリットは美容面だけにとどまりません。
全身の筋肉の休息になりますし、何より脳の休息になります。脳は起きて活動している間、非常に活発に動きます。いくら休憩時間を取ったとしても起きて活動している以上脳を休ませているとは言えません。しかし15分昼寝をすれば、確実に15分間脳を休ませることができるのです。
昼寝をするとしないとでは、午後から夜にかけての疲労感が違ってくるのも納得ですよね。
午後にも集中して仕事や家事などを済ませられできれば、寝るまでの自分の時間を有意義に使えるでしょう。疲れた、とソファに倒れこむようにしてスマホに時間を溶かすのはもったいなく感じてしまいます。

長時間の昼寝は逆効果

ただ、いくら昼寝が疲労回復に効果的とはいえ、長時間寝てしまってはデメリットの方が大きくなってしまいます。
昼寝は15分程度の短時間で済ませるのが肝心です。
15分の睡眠は浅い眠りなので、スッキリと目覚められ、起きたあとすぐに活発に動くことができます。
これが30分の睡眠になってしまうと、深い眠りに入るタイミングになるので、すぐに起きて活動するのが難しくなってしまいます。深い眠りに入ってしまうと起きたあとしばらくは気怠さを感じ、すぐに仕事に戻るのは厳しそうです。
1時間以上眠ってしまうと体内時計が乱れ、夜の睡眠に影響する可能性が高くなります。
昼寝の前にコーヒーなどカフェインを含む飲み物を飲んでおくと、15分後目覚める頃にカフェインの効果が出てよりスッキリと起きられるようです。深い眠りに入らないよう、横になって本格的に寝るよりも机に突っ伏して眠る「仮眠スタイル」が良いかもしれませんね。

短時間昼寝をすることで午後の時間を活動的にすごせれば、昼と夜のメリハリがつき、夜の睡眠の質を高めることにもつながります。
昼寝の効果に注目し、昼休みに短時間仮眠をとることを推奨している企業や学校もあり、注目されています。
今後昼寝の効果がより広く認知され、気持ちよく仮眠をとって午後も集中的に活動できる環境が広がっていくといいですね。