取り組みたい爪まわりのアンチエイジング
美容ケアと言えば、何を思い浮かべますか。まず外せないのは毎日のスキンケア、それからヘアケアも欠かせません。お風呂上がりのボディケアを思い浮かべた人もいるでしょうか。そして忘れてはいけないのが、ネイルケアです。
年齢は手に出るという言葉を耳にしたことがあるかもしれませんね。実は、爪にも年齢のサインがあります。
今回は爪周りのアンチエイジングについて考えてみましょう。
爪の縦筋は年齢のサイン
爪はほんの小さなパーツですが、非常に強い印象を与えます。爪の長さというよりも、清潔に手入れされているかどうかが重要です。
では、ちょっと自分の爪を見てみてください。いかがですか。そろそろ切る頃合いでしょうか。長さだけではなく、爪自体もじっくり見てみましょう。
うっすらと縦筋が見えるかもしれません。これは爪甲縦条(そうこうじゅうじょう)とよばれ、原因は加齢だとされています。もちろん個人差はありますが、20代では目立たないものの、50代頃には増加してくる傾向があります。病気ではなく年齢のサインのひとつなので、心配する必要はありません。ただ、進行してくると爪が縦に割れやすくなることがあるので、注意しましょう。
縦筋自体は目の細かいヤスリで磨くことでピカピカにすることができますが、爪が薄くなってしまうのでおすすめはできません。加齢により爪の主成分であるたんぱく質ケラチンが不足することがあり、爪がもろくなり割れたり欠けたりしやすくなってしまうからです。
いつまでも若く美しくありたいというのは素直な願望ではありますが、しかし人間はおぎゃあと生れ出た瞬間から時を刻み、決して時間を巻き戻すことはできません。人生も後半に入ればさまざまな老化現象が現れて当然です。
「若いほうがいい」という価値観から脱し、「素敵に年齢を重ねる」素晴らしさをもっともっと認める社会へと変容していくことを祈っています。
正しいケアと健康な身体づくりを
加齢は平等に訪れますが、実は老化現象には個人差があります。若さを追い求めずとも、老化現象はできるだけゆっくり穏やかにやってきてほしいものですよね。
そのために重要となるのは、正しいネイルケアと健康的な生活習慣です。
ネイルケアと言っても、ネイルサロンに通う必要はありません。爪を切るときは入浴後などで水分を含み柔らかくなっているときに少しずつ切るかヤスリを使うこと、保湿ケアを習慣にすることなどで充分です。
自覚がなくても、爪が乾燥していることは少なくありません。水仕事のあとや除光液を使ったあとはこまめにオイルやハンドクリームで保湿しましょう。
爪は髪の毛と同じく、言わば「死んだ細胞」なので、今は得ている爪を回復させることはできません。しかし、これから生えてくる爪を丈夫にすることはできます。
爪のような体の末端部分にまで十分な栄養をいきわたらせるためには、食生活はもちろんのこと適度な運動、充分な睡眠、過度なストレスの緩和も心掛けましょう。栄養面ではタンパク質、ビタミンA・B・D、鉄分、亜鉛などを意識して摂るようにしたいですね。