ありのままの髪色を楽しむ「グレイヘア」の魅力と難しさ①
2018年5月、フリーアナウンサーの近藤サトさんが久しぶりにテレビに出演しました。その姿がグレイヘアだったことが大変話題になったことが記憶にあるでしょうか。「グレイヘア」はこの年の流行語大賞にもノミネートされましたね。自分がグレイヘアを取り入れるかどうかは別として、グレイヘアという言葉の認知度はこれを機に一気に高まったようです。
ほったらかし≠グレイヘア
白髪染めをやめればグレイヘア、というイメージもありますが実際にはそう単純なものではありません。
あなたが白髪染をする理由は何でしょうか。「老けて見える」「清潔感がない」「根本だけが白いのが恥ずかしい」など、白髪に良くないイメージをもち美しくないと感じているからですよね。
ただ単に白髪染めをやめただけでは、これらの良くないイメージがそのまま表れてしまう可能性があります。実は美しい「グレイヘア」と単に白髪を染めていないだけの言わば「白髪ヘア」には大きな違いがあります。
白髪が美しく見えるよう、日頃のヘアケアは欠かせません。染めるわずらわしさがない分、白髪を美しく見せるための努力が必要なのです。
白髪はパサつきがちですので、ロングヘアよりはショートヘアのほうがおすすめです。また年齢とともにボリュームもなくなっていきがちですので、パーマなどで動きを出すのも良いでしょう。ツヤ感も重視して、トリートメントやオイルも上手に使いたいですね。
また服装にも気を使う必要があります。清潔感のないだらしない服装は、白髪の悪いイメージを倍増させてしまうからです。
また白髪染めをやめてグレイヘアへと徐々に変化していく移行期は特に難しい時期です。グレイヘアに詳しい美容師に相談して、計画的に移行していくのを強くおすすめします。
また、自分では納得して希望してグレイヘアにしていたとしても、世間からは急に高齢者扱いされたり女性性を捨てたのかと揶揄されたりすることがあるということも覚えておきましょう。あるいは仕事によっては若々しい外見が必要であるとされる風潮も根強く残っているかもしれません。子供から「白髪のお母さんは恥ずかしい」と言われないとも限りません。
このようにグレイヘアという言葉が一般的になってきたと言っても、自分自身がグレイヘアを実現するにはそれなりに高い壁があるというのが2021年現在での印象です。
ここまでグレイヘアの難しさについてお伝えしてきました。
しかしその難しさ以上にグレイヘアには素晴らしい可能性が秘められています。次回②でお伝えしましょう。