気圧とお肌の密な関係

空模様が悪くなるタイミングで体調不良を感じたことはありませんか。雨の前の頭痛、台風の前のめまいなど、「あれ、そう言われてみれば」と思われる方も多いでしょう。
近年これらは気象病と呼ばれています。大型台風やゲリラ豪雨、猛暑に大雪と極端な気象現象が頻発していることもあり、患者数は増加傾向にあります。程度に差はありますが、日本人の6割が気象、特に気圧の変化で何らかの症状を感じているのだとか。
実はお肌も気圧の影響を受けています。今回は気圧とお肌の関係について、探ってみましょう。

気圧低下がもたらす肌への影響

気象病は気象の変化、特に気圧の低下で自律神経が乱れることにより起こると言われています。
女性が活躍すると言われている現代。逆に言えばそれだけ女性にはストレスがかかり、日常的に自律神経やホルモンの調整がうまくいっていない方も少なくありません。
そこに低気圧が加われば、体調不良となるのも納得ですね。
気圧低下による自律神経の乱れは、末梢血管を収縮させます。その結果血行不良となり、肌に充分な血液がめぐらないことで肌色が暗くなってしまいます。この、本来あるべき肌色よりも暗く透明感がない状態が「くすみ」です。
もちろん肌がくすむ原因は低気圧だけとは限りません。日頃のお手入れ不足や寝不足・栄養不足といった生活の乱れが原因になっている場合もあるでしょう。
ただ、低気圧により肌がくすむという知識があれば、雨の日のどんよりした鏡の中の自分をいたわり、応援する気持ちになれそうですね。

気圧によるくすみへの対処法

自律神経を整えるには、ゆったりと湯船につかったり好きな音楽を聴いたりしてリラックスするのが効果的です。そのほか、適度な運動は身体全体の血行を促進するのに加えて気分転換にもなります。自分なりのストレス発散法を見つけられると良いですね。
その場で手軽に対処するならば、耳や首あたりのマッサージがおすすめです。首の付け根や生え際あたりを押したり、耳をいろいろな向きに引っ張ったり揉んだりしてみましょう。耳には毛細血管が多く存在しているので、効果的に血流をよくすることができます。

いつでもベストな肌でいたいというのは、誰しもが願うところです。しかし現実には「今日はベストな肌だ!」と思える日は年に何度もないかもしれません。
肌の調子が悪い日でも「今日の肌は失格」と思わず、「善処してる、がんばってる」と肯定的に認める心の持ちようは、自律神経にも良い影響をもたらしてくれそうですよ。