弘法は筆を選びお手入れする!愛用のメイク道具のお手入れ術

どのメイクアップ化粧品を使うのか?と同じくらい重要な、どのメイクアップ道具を使うのか?問題。
皆さんそれぞれ、お気に入りのブラシやスポンジがあることでしょう。化粧品そのものだけではなく、メイク道具にもこだわっている人はメイクが上手な印象があります。
しかし驚くべきことに、メイク道具を適切にお手入れできている人の割合は大変少ないのだとか。
そこで今回は、メイク道具のお手入れ術に迫ります。

メイク道具は雑菌の温床!

普段、ブラシやスポンジのお手入れに気を配っていますか? たいていの人の返答はNOでしょう。中には「洗う」意識がないという人もいるかもしれません。
ファンデーションに限らず、メイクアップ化粧品には多少なりとも油分が含まれています。それをブラシやスポンジにとり顔に塗るわけですが、顔自体にも皮脂がありますね。さらに皮膚には表皮ブドウ球菌・アクネ桿菌・黄色ブドウ球菌などの常在細菌も存在しています。
これらの細菌、メイクアップ化粧品、汗や皮脂がメイク道具に残るとどうなるでしょうか。
菌は化粧品の油分や皮脂を栄養源としてどんどん増殖するのです。書いていてもおぞましい、恐ろしい状態です。
しかし本当に怖いのは、あなたの化粧ポーチに入っているブラシやスポンジが、今まさにそのような状況になっていること。他人事ではないのです。
見た目には、ファンデーションの色が少し残っているだけと感じられるかもしれませんが、それ、雑菌の温床なんですよ!

メイク道具のお手入れ方法

今すぐ洗いたくなりましたね。ではここからは、具体的なお手入れ方法をご紹介します。

・スポンジ

今はやりのシリコンパフならば、使用後に毎回水洗いすればすっかりきれいになります。
従来のスポンジであれば、メイク用洗剤か食器洗い用洗剤で洗いましょう。洗剤をつけて優しく揉みこんで泡立て、しっかりとすすぎ、軽く絞って陰干しすればよいですね。

・ブラシ

ブラシの日常的なお手入れは、使用後にティッシュの上をくるくるとなでるだけです。汚れをティッシュに移すイメージで優しく行ってください。
加えて、週に一回程度コームでブラシを梳かします。毎日ティッシュで汚れを落としていても、細かな汚れが毛の中に少しずつたまっていってしまうからです。
それでも取り切れない汚れがたまってきて、ブラシの肌あたりが良くないと感じたときには、いよいよ水洗いします。化学繊維か獣毛かを問わず、頻繁に水につけてしまうと毛が広がったり、毛が抜けやすくなってしまったりするので、月に一度程度が目安となります。
洗剤は専用クリーナーを使うのがおすすめです。クリーナーに書いてある指示通り、優しく洗ってください。
ブラシもスポンジ同様、陰干しで乾かします。根元部分が完全に乾燥するまでに数日かかりますが、急ぐからといってドライヤーなどは使わないようにしましょう。毛が傷んでブラシが劣化してしまう可能性があります。

メイク道具をお手入れする意識を持っていただけたでしょうか。
ただ、どれだけ上手にお手入れしても、永久に使えるわけではありません。使用感が悪くなってきたら、買い替え時と覚えておきましょう。
色や質感でメイクアップ化粧品を選ぶのは本当に楽しいものですが、メイク道具による仕上がりの変化もまた追求しがいのある楽しみです。厳選した愛用のメイク道具でベストの仕上がりを目指すには、日々のメイク道具のお手入れが欠かせません。
面倒に思えても、「雑菌の温床」とつぶやけば身体が動きそうですね。ぜひ、習慣にしてみてください。