足がくさい!?その原因と対処法
足がくさいと言えば昭和のお父さんの専売特許だったイメージですが、実はパンプスを一日はいた女性の足もなかなかのもの。外食でお座敷の席になったり、友人宅を訪れたりしたとき、気になったことがある人も多いのではないでしょうか。
せっかくの楽しい時間が、足のにおいのせいで存分に楽しめないのは非常にもったいないですよね。
足のにおいの原因と対処法を知って、足のにおいに煩わされない生活を目指しましょう。
まずは清潔、次に乾燥
足がくさくなる第一の原因は皮膚にいる常在菌が垢を分解することにあります。
徐々に剥がれ落ちる古い角質や皮脂、汗がまじりあった垢は、常在菌によって分解されますが、この時3-メチルブタン酸(イソ吉草酸)という成分が発生します。この3-メチルブタン酸は非常に強い不快臭を放ちます。悪臭防止法で指定されている22物質の一つと言えば、その悪臭度合いもお分かりいただけるでしょうか。
皮膚にいる常在菌は高温多湿の状態で活発に活動します。革靴やパンプスなどの通気性の悪い靴を一日中履き続ければ、汗で湿ってしまうのは皆さんご存じのところですね。足の裏は汗腺が多く、一日でかく汗の量はコップ1杯分にもなるのだとか。
まさに常在菌にとっては天国のような環境で、結果として悪臭成分が大量に発生し、足がくさくなってしまうわけです。
対処法は、まずは足を清潔にすることが第一となります。
可能であれば最初に湯船につかったり、足浴をしたりして汚れを浮き上がらせます。石鹸やボディソープを泡立てて、指の間まで丁寧に洗いましょう。ただし、においを落とす気持ちで強くゴシゴシ洗うのは禁物です。皮膚に傷がついてしまうと菌が増えてしまいます。また、爪垢もにおいの原因となりますので爪は長くしすぎず、爪の間まで汚れが残らないようにしっかり洗ってください。
その後しっかりとすすぎます。石鹸カスが残ってしまうと、これまた雑菌の餌になってしまいますので、ぬるぬる感がなくなるまで良く流しましょう。
すすぎが終わったら、水分がなくなるまでしっかりとタオルで拭き取りましょう。指の間まで丁寧に拭き上げるのがポイントです。「じきに渇くだろう」というちょっとの油断の間にも、悪臭のもとは増えていってしまいます。
次に大切なのは、靴の乾燥です。一日履いた靴には一日分の汗がしみ込んでいます。玄関に置いておくだけでは、翌朝までに完全には乾燥しません。できるならば、同じ靴を2日続けて履かないことを心掛けてください。3足ほどを日替わりでローテーションできれば、毎日気持ちよく靴を履けます。
どうしても同じ靴を履きまわさなければならない場合は、できるだけ乾燥させるよう丸めた新聞紙を詰めたり靴用除湿剤を入れたりしてみましょう。抗菌・防臭効果のあるインソールを複数用意し、インソールだけでもローテーションできれば効果も見込めます。
においというものは非常にデリケートですので、なかなか他人に相談するのも難しい問題です。ただ、足のにおいは自覚できるという点では、自分ではわかりにくい加齢臭や口臭に比べて対処しやすいとも言えます。
上手に対処して、人前でも気兼ねなく靴を脱げるようにしたいものですね。