いくつからスキンケアを始めればよいのか
子供の肌をよく見ると、きめ細かくてつやつや、ハリもあってうらやましいことこの上ないと感じませんか。しかしよく考えてみれば、あなたにもそんなお肌の時代があったわけです。
いつの間にすっかり大人になった私たち。
少し思い出してみてください。いつ頃からスキンケアを始めましたか。
今日はいったいいつから、いくつからスキンケアを始めればよいのかについて考察してみます。
思春期のケアがきっかけ?メイクがきっかけ?
少し前まではメイクを始めるのは高校を卒業し大学生になってから、というイメージが強かったようですが、現在の女子高生の半数以上がメイクの経験があるといいます。20年前との決定的な違いと言えば、スマホやタブレットといったデバイスが普及し、通信技術の発展によってYouTubeなどの動画共有・配信サービスが隆盛を極めていることでしょう。
小中学生の頃からモバイルブロードバンド環境が整備され、スマホとともに育ったデジタルネイティブ世代。年頃になればメイクにも興味を持つのは今も昔も変わりませんが、現在であれば非常に手軽に情報を収集することができます。
ドラッグストアに行けば、お小遣いで手が届くプチプラで質の良いコスメが選びきれないほどたくさん並んでいる。それらを使ったメイク動画をいつでも繰り返し見ることができる。となれば、試してみない手はありません。たとえ校則で禁止されていたとしても、休日にポイントメイクを楽しむ程度を叱責されることは少ないでしょう。
もちろんご家庭によって方針はさまざまでしょうから、高校生のうちは禁メイクということもあるかもしれません。それでも、たとえ薄い色付きリップ1本だとしても、子供たちはメイク気分を味わっているのではないかと思うのです。
メイクをすれば、落とすためにクレンジングが必要になります。思春期には皮脂分泌が活発化しますし、ニキビなどができやすくなることもあります。クレンジングを使わずとも洗顔料を使い始めれば、洗顔後の保湿が必要になります。
水でパパっと洗顔していたところから一歩進んで洗顔料を使い始めるのは、中学生~高校生が多いようです。ランドセルを背負っていた子供が制服に身を包み、学生かばんを提げることで、精神的にも一段階大人びるのかもしれません。母親と同じく洗顔料で顔を洗い、そのあとには化粧水、乳液、とスキンケアをすることで、自分も大人に近づいていると感じるのかもしれませんね。
肌にトラブルがなければ、メイクを始めるまではスキンケアの必要はないとも言えます。逆に幼少期からアトピー性皮膚炎などの肌トラブルがある場合には、保湿を中心としたスキンケアは欠かせないでしょう。
思春期になれば自我も芽生えますので、いつからスキンケアをするかについては子供本人が主体的に決められるならばそれが一番よさそうです。ただ、もし肌トラブルを抱えている場合には、適切なスキンケアを行うことで状態が改善する可能性があることを教えてあげられるといいですね。