部分浴の知られざる効果②手浴・足浴

 お風呂はとても気持ちいいものですが、温泉宿での旅の一日でもない限り日に何度も入浴するのは現実的ではありません。そんなときには部分浴を試してみてはいかがでしょう。日常のふとした隙間時間に気軽に効果的にリラックスできるとしたら嬉しいですよね。
手浴・足浴は服を着たまま手や足だけをお湯で温める部分浴です。手足を清潔に保つのはもちろんのこと、血行促進やリラックス効果などの全身への嬉しい効果が期待できます。

末端だからと侮るなかれ

これから寒さが厳しい季節がやってきます。手足の末端が冷えてつらい時には、手浴・足浴が効果的です。
実は手は心臓に近いところにあります。文章で読むと妙な気持ちになるかもしれませんが、自分の身体を眺めてみると手先で温められた血液は心臓を経由して効率的に体中をめぐることがよくわかります。また手先には神経が集中し、繊細な感覚が備わっています。言わば神経の塊をお湯につけてほぐしその快感に集中すれば、リラックス効果は抜群ですね。
大きめの洗面器などに少し熱めのお湯を張り、手首、または肘まで15分ほどつけます。肘までつけると肩周りの血行が良くなり、肩こりの緩和も期待できます。お湯の中で手のひらを揉んだり、手先をマッサージしたりすると良いでしょう。
女性だと足がむくんで冷えるという悩みを持つ人が少なくありません。足浴はそんな方にぴったりの部分浴です。深めのたらいやバケツなど安定した容器に熱めのお湯を張り、15分ほど足をつけます。内くるぶしから手の指幅4本分上にある冷えの特効ツボ「三陰交」までお湯につかるようにすると効果的です。入浴剤を入れても良いですね。
しつこい冷えには、温冷交代浴もおすすめです。サウナと水風呂を繰り返す入浴法の足浴版で、身体を温める効果はお墨付き。温と冷の刺激を繰り返すことで血管が収縮してふくらはぎを中心にポンプ作用が促進されます。浴槽の縁に腰掛けて足をお湯につけ、数分経ったらシャワーで冷水をかけるというセットを3回繰り返し、最後はお湯で終わります。
冷えを感じたら軽く運動して温まるのも良いのですが、女性や高齢者では熱を作り出す筋肉量が少ない傾向があります。そういった場合には、お湯を使って外から物理的に温めるのが効果的というわけです。

夕方から夜の早い時間にお風呂というスケジュールの人では、寝るまでに手足が冷えてしまっていて寝付きにくいことも多いでしょう。そんな時は寝る前に軽く手浴・足浴することで、寝つきが良くなる可能性があります。「冷えてつらい」と嘆くばかりでなく、対処する行動を起こし自ら快適な暮らしを求める姿勢も大切にしたいですね。

・・・

私たちサンワ・ウイングスでは、入浴後の保湿・スキンケアアイテムや化粧品のOEM(受託製造)をいつでも承っております。小ロットのお申し込みも大歓迎です。規模に関わらず、全力でお客さまをサポートいたします。
ご相談やご不明点などはお気軽にお問い合わせください。
https://www.sanwa-c.co.jp/contact/