パーソナルカラー診断の功罪②自己受容
前回はパーソナルカラーにとらわれすぎないことについてお伝えしました。
「人にどう思われるか」よりも「自分が愛せる自分でいる」ことが肝心だと感じます。
今回はその土台となる「自己受容」の意識について、さらに掘り下げて考えてみましょう。
もっと鏡を見てみよう
普段どのくらい鏡を見ますか。スキンケアやメイクの時には鏡を見ることも多いでしょうが、肌や毛穴の状態・メイクのためといったミクロな視点が多いかもしれません。
メイク後に着替えも済ませて、小物や靴まで含めたトータルコーディネートを確認する目的で鏡を見ることはあるでしょうか。
家には大きな姿見がなく、難しいという場合もあるかもしれませんね。
家の中に限る必要はありません。外出して商業施設などに入れば、大きな鏡に全身を映せる機会はたくさんあります。
ぜひ、もっと鏡を見てください。
魅力を引き立てる色がパーソナルカラーですが、その魅力を一番感じてほしいのは誰でもなくあなた自身だからです。
いくら他人からに合うと褒められても鏡の中の自分を素敵と思えなければ、それは魅力を引き立てているとは言えないでしょう。誰でもなく自分自身が着て気持ち良くなれる色、メイクして表情が映えると思う色を自信をもって選んでほしいのです。
自分で見てもよくわからないと心配する人もいるかもしれません。その場合には試着やテスターで絞った2択からどちらの自分が好きか、を選んでいくとわかりやすいでしょう。最近ではスマホなどを使ってバーチャルで試着やメイクができるサービスも増えてきています。
鏡の中の自分をじっくりと見るのは、現実を丸ごと受け止めるという作業なので、人によっては辛いと感じることもあるかもしれません。ただ、どんな自分でも鏡の中にあるその姿が現実の自分自身です。顔の造作や身体のパーツなどについて不満があってもそれをあるがまま受け止めるのがスタートと言えるかもしれません。
現状に不満を持つことは向上につながるきっかけにもなりますので、良い面もあります。ただ、不満だけを持ち続けて何も行動を起こさないのであれば、文句ばかり言っているのに何も対策しないことになりますよね。
かけがえのない自分自身なのですから、文句ばかり垂れるよりは、思うようにならないところもあるそんな自分を認めてみませんか。
意識のベースを不安定な「否定」に置くよりも、「肯定」という強い土台の上でのびのびとイキイキと生きていく。そんな視点があると辛く険しい表情でも少し和らぐのではないか、そう感じてなりません。