顔に油田!?オイリー肌の正しいケア方法

顔の肌の悩みでよく聞くのが「乾燥肌」と「オイリー肌」です。これからの暑い季節には湿度が上がることもあって特にオイリー肌の悩みを抱える人が多いでしょう。
朝さっぱりと洗顔しても、昼にはテカってきたり化粧が崩れてしまったり、あるいはマスク内が蒸れて気持ち悪くなったり。
中には昼食後にメイク直しをするとき、額がテカテカで思わず「油田みたい」と感じたことのある人もいるかもしれませんね。
しかし、午後にテカるからと言ってそれがイコール生まれ持ってのオイリー肌とは限りません。本来は普通肌であるのにケア方法が間違っているせいで皮脂が過剰分泌してしまい、オイリー肌に見えている可能性もあるのです。

肌を守るために皮脂が分泌される

皮脂と言うと悪者、過剰、テカリといったマイナスイメージがあるかもしれませんが、本来皮脂は肌にとって必要不可欠なもの。スキンケアの最後に塗るクリームと同等の働きをしているのが皮脂なのです。
オイリー肌は言ってみれば天然クリームを塗りすぎてしまっている状態です。この天然クリームが適度な量であれば肌の水分を保持し表面を保護してくれますが、多すぎるとテカリ、ひいては角栓や毛穴、ニキビといった肌トラブルを招いてしまいます。
この多すぎる皮脂をケアするのに、単純に「取り除く」ばかりでは分泌量を改善するのは難しいでしょう。肌は皮脂が足りないという判断で多くの皮脂を分泌しているわけですから、これを取り除いてしまうとさらに皮脂不足と判断してより多量の皮脂を分泌してしまう悪循環に陥ります。オイリー肌のケアの難しさはこの「皮脂を取り過ぎてはいけない」という点にあるのです。
そもそも肌を守るために皮脂を出しているのだとすれば、皮脂が過剰に分泌されるということはすなわち肌にダメージがあるということを意味します。肌のダメージを改善していかなければ、皮脂の分泌量は減りません。
オイリー肌のケアは突き詰めるとダメージ肌の改善という根本的なケアに繋がっているのです。

具体的な対策方法

肌を元気にするという土台部分では、規則正しい生活、十分な栄養と睡眠、適度な運動といったいわゆる「健康的な生活」が重要となります。
その上で顔の皮膚へのダメージを軽減するための対策も講じましょう。
まずは皮脂を取りすぎないことが肝心です。洗顔は朝晩の2回まで。油取り紙も使えば使っただけ皮脂が補充されてしまうと心得て、使いすぎないようにします。
洗顔後のスキンケアでは必ず保湿、最後に乳液やクリームで油分を補充し水分の蒸発を防ぐようにします。「皮脂を出しすぎなくても肌は乾燥しない」ことを肌に覚えこませるわけですね。
紫外線対策も一年を通して忘れず行います。紫外線は肌にダメージを与えますので、皮脂分泌が増えることがあるからです。オイリー肌のケア目的ではなくても、5年後10年後の肌のためにUVケアには積極的に取り組めるとよいですね。
また洗顔や顔を拭くときにゴシゴシと擦るのは厳禁です。肌に触る、すなわち肌への摩擦は刺激となり角質層にダメージを与えてしまいます。無意識に顔を触る癖がある人も多いので、可能な限り肌には触らない、触るときはソフトタッチで優しく短時間だけ触るという意識を持つくらいでちょうど良いかもしれません。入浴時にシャワーを直接顔に当てるのも刺激が強いので避けましょう。
栄養面ではバランスの良い食事が基本となりますが、特にビタミンB群やビタミンCは積極的に撮りたい栄養素です。日常的に食べる食材の中では、豚肉や果物などがおすすめできます。
また肌質の改善は一朝一夕にできるものではありません。年単位でオイリー肌傾向が軽減し、普通肌に近づいていくというような非常にゆっくりとした改善だと心得て、地道に適切なケアを継続していきましょう。
美肌への道は遠く険しいですが、今日踏み出すその一歩がなければ決して近づくことはないのです。