メイクにはアンチエイジング効果がある
適正なメイクが他人に与える効果について考えてみましょう。
化粧は「化けてよそおう」と書くとおり、きれいに見られる、若く見られる、ちゃんとして見えるなど外見的な魅力を増す効果があります。
ではメイクが自分に与える効果について考えてみたことはありますか。
「自分のためのメイク」をしているわけではなく、マナーだからという消極的理由でメイクしていても、実は自分自身にもメイクの効果はあるのです。
メイクには心理的生理的に作用するアンチエイジング効果がある
鏡に映るすっぴんの顔とメイクした顔、あなたを満足させるのはどちらの顔でしょうか。
メイクのテクニックにもよるかもしれませんが、メイクした顔は気になるところがカバーされ、素敵な色味で目や口の魅力が高まっています。すっぴん顔で抱いていた不満が解消しているわけですから、メイクした顔のほうが満足度は高いですよね。
不満があるということは人に見せたくないということになり、不安につながります。
この不安が解消されるので、自分に自信が生まれ、表情がイキイキとしてポジティブな気持ちになります。メイクによってすっぴんの自分から解き放たれ、新しい自分へと生まれ変わる。大げさに言うとそんな創造的満足感、社会的な幸福感が得られるのです。
もちろん日常生活にはさまざまな要素があり、体調や精神面などでこういった効果を感じにくい場合もあるでしょう。心身ともに完全に健康で、悩み事や気になることが一つもない状況というのは皆無に等しいので、理想論ではあります。
ただ介護現場で「メイクセラピー」が行われているとおり、メイクには「療法」と呼べる能力があることは確かです。セラピー前には無表情に近かった高齢の女性が、セラピー後には晴れやかに微笑み満足そうにしている写真などを見たことがある人もいるかもしれません。
メイクすることで自尊心が満たされ、自己肯定感が増加するのです。
このプラスの作用は心だけでなく体内にも働きます。機序は複雑なので割愛しますが、老化やガンの原因の一つと言われる活性酸素を増やさないようにする働きが、メイクによって促進されるのです。
分かりやすく言うと、老化の原因を抑制する、つまり、メイク自体にアンチエイジング効果があるということになるのです。
スキンケアでのアンチエイジングは、肌への有効成分という側面からアプローチしますが、メイクは心理的・生理的にアンチエイジングにアプローチします。メイク自体にアンチエイジング効果があるなんて、驚きですし、ありがたいことですよね。
また一つここで大切なのが、これを知っているかどうかで効果が変わる可能性があるということです。知識を持ち意識してメイクに取り組んだ場合に最大のアンチエイジング効果が発揮されますので、ぜひメイクするたびに「今アンチエイジングしている」「心が満足して喜んでいる」とつぶやいてみてください。
「面倒だな」と思いながらメイクするのも悪くありませんが、せっかくならば「アンチエイジング効果最高!」「今日の重点ポイントは眉!」「今日もきれいで素敵!」とテンション高くメイクできると楽しそうですね。
ルーティーン化しているメイクも、少し研究してトレンドを意識すると一気に垢抜け驚くほど仕上がりが変わることがあります。まずは手始めにメイク動画鑑賞など、いかがですか。