とろける使い心地「クレンジングバーム」の魅力

一日とても頑張った人も、そうでもなくゆっくりと過ごした人も、お疲れさまではありますが、どんなに疲れていても寝る前にはメイクを落とす必要があります。
メイクは見方を変えれば肌にのせた「汚れ」です。クレンジングでこの汚れをきれいに落とすのは美肌のための基本と言えるでしょう。
クレンジング剤にはさまざまなものがありますが、最近人気なのが「クレンジングバーム」。
そこで今回はこのクレンジングバームについてご紹介します。

オイルでもクリームでもない「バーム」

クレンジングバームの「バーム(balm)」には語訳としては香油・慰めなどの意味がありますが、軟膏のような油脂性の高い基材というイメージでとらえるとわかりやすいですね。
クレンジングバームは、容器内では軟膏のように固形ですが、肌に乗せるとその熱でじんわりと溶けてオイルのようなテクスチャになります。
オイルのようになるならばオイルでいいじゃないか?と思われるかもしれませんが、初めから液状の場合、垂れたりこぼれたりするので扱いづらい面があります。塗りやすいと言えばクリームですが、バームのほうが油性成分を多く含むので洗浄力が高く、確実にメイク汚れを落とすことができます。
ジェルともクリームともオイルとも違うとろけるような肌馴染みの良さと高い洗浄力を両立しているわけですから、クレンジングバームが人気なのも納得ですね。

クレンジングバームの正しい使い方

クレンジングバームは手も顔も濡らさず、乾いた状態で使用します。雑菌が入らないようにスパチュラなどで適量取り出し、両手のひらで軽く溶かしたあと顔全体に広げます。決してゴシゴシこすらず、小さな円を描くように指先を滑らせてメイクになじませましょう。マッサージではないので、肌が動かないくらいのやさしさで広げ馴染ませます。
ここからがポイント。馴染んだらすぐに洗い流すのではなく、ぬるま湯を少しつけてさらになじませます。白っぽく乳化してから、優しく流しましょう。
油分で汚れを浮かせ、そこに水を加えて乳化させることでするりと洗い流すことができるのです。
ここでも決してゴシゴシこすらないようにします。シャワーから直接顔に水を当てるのも避けましょう。
長時間馴染ませすぎると必要な皮脂まで落ちてしまいますので、その点にも注意して1分以内を目安に洗い流してくださいね。

身体も心もクタクタになるとスキンケアはおろそかになりがちですが、何とか踏ん張ってお手入れを頑張りましょう。
入るまでは億劫だけれど入浴して後悔する人はほとんどいないと言われています。これはスキンケアも同じですね。取り掛かるまでは面倒に感じますが、優しく顔を撫でることで精神的にも落ち着きますし、良い香りにも癒されます。そういった意味では気に入ったものを使うというのも重要だと言えるでしょう。
ぜひお気に入りのクレンジングバームを見つけてみてくださいね。